• フリーランスは取引先とトラブルになった時に立場が弱い?
公開:2021/05/28  更新:2021/05/15

フリーランスは取引先とトラブルになった時に立場が弱い?

フリーランスで働いている人の中には、取引先とトラブルになってしまったという人も珍しくありません。
実際にトラブルになってしまった場合に、どのような対処をすべきか悩む人も多いのではないでしょうか。
国税官房が実施した「フリーランス実態調査」を元に、フリーランスで起こりやすいトラブルと、対処法について解説します。

取引先とのトラブル6選

事業者から依頼を受けて働くフリーランスのうち、50%以上の人が取引先とのトラブルを経験しています。
トラブルとして多かった順に6つご紹介しましょう。

・発注時点で、業務内容や報酬が不明確だった
・報酬が予定通りに支払われなかった
・報酬の一方的な減額や未払いがあった
・業務内容や納品日が一方的に変更された
・業務内容について揉めた
・低報酬や不利な条件の取引を持ちかけられた

トラブルの多くは、業務内容や報酬についての意見の相違によるものですね。
トラブル経験者のうち、書面やデータで業務内容と報酬の詳細を受け取っていない人が60%を占め、確認不足がトラブルの原因となっています。
また、一方的に業務内容や報酬額を変更されたり、報酬を支払わなかったりする悪質な事業者に悩む人も少なくありません。

取引先とトラブルが起きた時の対処法

取引先とトラブルになった場合の対処法は、大きく分けると「直接交渉」「交渉しない」「第三者を交えて交渉」の3つです。
フリーランスへの調査では、半数以上の人が取引先と直接交渉すると回答しました。
不明確なことや納得のいかないことは、直接話し合って解決する人が多いようですね。
「交渉しない」と回答した人は31%、「第三者を交えて交渉」と回答した人は13%でした。

フリーランスは立場が弱い?

トラブルが起きても取引先と「交渉しない」と回答した人の内訳は、何も対処しなかった人が21%、取引をやめた人が10%です。
交渉しなかった理由の半数以上が、フリーランス活動に支障が出ることを不安視したものでした。
フリーランスとしては取引をさせてもらえなくなったり、仕事が減らされたりするのは大きな痛手ですよね。
取引先とトラブルが起きても、将来を不安視してはっきりと意見できない人もいます。
フリーランスの立場は弱いと感じている人もいるのではないでしょうか。

取引先とのトラブルに備えよう

フリーランスとして活動していく中で、取引先とのトラブルを起こさないようにするには、事前の確認が重要になります。
業務内容や報酬が明確に記載された書面やデータがあり、双方が納得した上で取引すればトラブルは防げることが多いでしょう。
契約してから揉めることのないように、契約前のコミュニケーションを大事にする必要があります。

取引にトラブルは必ず起こります、しかし、そのトラブルから多くを学ぶ事があり、備わる確かな知識、正確な知識となります。その先にプロフェッショナル、百戦錬磨となります。

執筆者 ミバヤシ
【略歴】
酪農系の大学を卒業後、牧場で勤務。
結婚後、育児をしながらブログ運営とライターをはじめる。

11 件中 1-11

  • 1
カテゴリ
新着
同じカテゴリの記事