• フリーランス年金増額計画!国の制度を上手に使おう
公開:2021/07/17  更新:2021/07/03

フリーランス年金増額計画!国の制度を上手に使おう

フリーランスが老後もらえるのは基礎年金のみ。基礎年金に加え、厚生年金がもらえる会社員と比べて、年金はかなり安くなってしまいます。
今回は、そんなフリーランスが年金額を増額させる方法をご紹介していきます。

基礎年金の保険料と将来もらえる金額は?

まずは、フリーランスの国民年金保険料と、将来どのぐらい年金がもらえるのかを簡単に説明します。
フリーランスの収める国民年金保険料は収入に関わらず一定です。令和3年度は月額16,610円となっています。この金額は毎年少しづつ増額されています。
一方、老齢基礎年金の支給額は令和3年度で月額65,075円、年間78,0900円です。
これでも心もとない金額ですが、支給額は毎年少しづつ減額されており20年、30年後にはもっと少なくなっている可能性があります。
フリーランスは、会社員のように年収に比例して自動的に年金額が増えることはありません。年金を増やしたいなら、自分で様々な方法を検討する必要があるのです。

豊富なプランから選べる国民年金基金

国民年金基金はフリーランスにとっての厚生年金のような存在です。掛け金を積み立てることで、基礎年金に国民年金基金分を上乗せして受け取ることができます。
掛け金は約1万円から可能で、最大月額68,000円まで掛けられます。
国民年金基金の仕組みはこうです。まずベースとなる終身年金(一生もらえる年金)を2プランから選びます。次に確定年金(特定期間だけもらえる年金)5プランをオプションとして加えます。
掛け金は口数を変更しない限り加入時の金額から変わることがないので、将来の見通しもたちやすいですね。また掛け金は全額社会保険料控除できるので、節税効果もあります。

少ない掛け金でできる付加年金

「現在あまり余裕はないけれど、少しでも年金の金額を上げたい」と考えているフリーランスの方に、付加年金はぴったりの制度です。掛け金は月額たったの400円。これだけで、1年間に「付加年金を納付した月数×200円分」の国民年金が増額されます。
例えば20年間付加年金を払い込むと、1年に20年×12か月×200円=48,000円分年金を増やすことができます。
なお国民年金基金と付加年金に同時加入することはできませんので、どちらを選ぶべきかよく考えてみてください。

自力で年金を増やすならiDeco

iDecoは投資信託という形で積み立てたお金を投資し、掛け金を増やしていくことができます。投資信託の場合、元本保証はないので積み立てたお金が目減りしてしまうリスクもあります。一方で運用がうまくいけば、大きな利益を期待することもできます。iDecoを使うと、運用中に出た利息や利益には課税されませんので、一般的な投資よりもお得になります。掛け金は全額所得控除の対象になり、節税効果もあります。
なおiDecoには投資の他にも定期預金と保険商品の選択肢があるので、大きなリスクを取りたくない人はこれらの方法を選ぶこともできます。
フリーランスなら、最大月額6万8000円までiDecoに拠出できます。ただし、iDecoで積み立てているお金は原則60歳まで引き出せず、途中解約ができません。掛け金の設定は慎重に行いましょう。

NISAで老後資金を増やす

NISAは株式や投資信託で一定額の投資を行った場合、利益が非課税になる制度です。例えば通常株の売買で100万円の利益が出た場合、20万3150円の税金がかかります。しかしNISAを使えばこの税金はかかりません。投資で老後資金を増やしたいという人にとっては、ぜひ利用したい制度です。
なお、NISAには年の非課税枠が120万円のNISAと年の非課税枠が40万円の積み立てNISAがあります。積み立てNISAの方が投資できる範囲は狭い(投資信託のみ)ですが、その分銘柄が厳選されており初心者向けと言えます。

執筆者 veyu
略歴 実家店舗の経理から、保育士に転職。現在は副業として、在宅Webライターをしています。教育、資格、プログラミングなど幅広い分野の記事を執筆中です。

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