• 【将来にそなえる年金対策】iDeCo(イデコ)のメリット・デメリット
公開:2021/09/04  更新:2021/08/26

【将来にそなえる年金対策】iDeCo(イデコ)のメリット・デメリット

自分で仕事を管理し、自由な働き方ができるフリーランス。ただし、自由には自己責任や自己管理が伴うことを忘れてはなりません。仕事の受注や納品だけでなく、金銭的な管理についても十分気をつけているでしょう。今回は、年金対策として、iDeCo(イデコ)の概要と、メリット・デメリットをお伝えします。

◆個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)とは?

【iDeCoの概要】
iDeCoとは、公的年金に加えて、自主的に加入することができる私的年金制度の1つです。任意加入の年金制度なので、自分で申し込み、掛金を拠出し、運用方法も自分で選ばなければいけません。掛金を運用する商品としては、預貯金、投資信託、保険商品等などがあります。 20歳以上60歳未満の人なら加入でき、掛金とその運用益との合計額を60歳以降に確定拠出年金として受け取ることができます。

【フリーランスの掛金限度額】
iDeCoの掛金は、月々5,000円以上1,000円単位で設定でき、フリーランスなど自営業者は、月額68,000円が拠出限度額です。掛金額は、1年に1回だけ変更可能なので、状況の変化に合わせて、掛金額の増減をすることもできます。また、掛金を止めることはいつでも可能です。

◆iDeCoのメリット 「3つの税制優遇措置」

iDeCoの大きなメリットは、節税しながら老後資金を貯えていけることです。「積み立てる時」「運用している時」「受取る時」という、3つのタイミングで税の優遇措置が受けることができます。
【積立時】 掛金が全額所得控除される
iDeCoの掛金は全額所得控除の対象となります。そのため、課税所得が減り、所得税や住民税が軽減されます。
【運用時】 運用益に課税されない
預金の利息や投資信託の運用益には通常、源泉分離課税(20%)がかかりますが、iDeCoの運用益は非課税です。
【受取時】税制の優遇措置あり
受取り方は「一時金(一括)」「年金(分割)」から選ぶことができます。一時金で受け取る場合、退職所得控除の対象となります。年金として受け取る場合は、公的年金等控除が適用されます。

◆iDeCoのデメリット

節税効果が大きく、ぜひ利用したいiDeCoですが、注意すべき点もあります。それは、原則として60歳になるまで、積み立てた資産を引き出すことができない点です。
老後資金を積み立てるため、現在の生活が立ち行かなくなっては元も子もありません。掛金額を決めるにあたっては、無理なく継続できる掛金額を設定するのが大切です。

執筆 村上純子
専門性や利潤を追求するのか。それとも自分の興味や私生活が大切なのか。フリーランスとしての優先順位模索中。体調を崩しての入院を経験してからは、健康も気になる日々。
教育学修士、法務博士(専門職)、趣味は海外旅行とフラダンス。株式に加え、iDeCoや金などの投資も行っている。最近のマイブームは米株。

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