山形県で在宅ワーク求人を探す前に知っておくべき県の特徴と経済状況

最初に、山形県の特徴を見ていきましょう。

#山形県の特産品
山形県を代表する特産品はサクランボです。生産量は、全国生産量の約7割を占めます。単に生産量が多いだけではなく、良質なサクランボを生産している点もポイントです。山形県は、サクランボの王様といわれる佐藤錦の産地です。佐藤錦は、日持ちしないものの味が良い黄玉と酸味は強いものの日持ちするナポレオンを掛け合わせたサクランボから良いものを厳選して誕生しました。完成までかかった期間は16年です。佐藤錦の特徴は、見た目が美しく、酸味と甘みのバランスも良い点でしょう。山形県が全国に誇る特産品のひとつといえます。

#山形県の歴史
現在の山形県が誕生したのは、1876年（明治9年）です。1871年（明治4年）の廃藩置県で山形県・米沢県・上山県・天童県・新庄県・大泉県・松嶺県が誕生しました。同年に天童県・上山県・新庄県が山形県に編入されたのち、米沢県が廃止されて置賜県が設置され、大泉県と松嶺県が統合されて酒田県が発足します。1875年（明治8年）に酒田県が鶴岡県に改称し、1876年に山形県・置賜県・鶴岡県が統合した結果、現在の山形県が誕生しました。

#山形県の著名人
山形県はさまざまな著名人を輩出しています。作家では「ひょっこりひょうたん島」で知られる井上ひさし、歌人ではアララギの中心人物とされる斎藤茂吉が有名です。また、「幽遊白書」や「HUNTER×HUNTER」で知られる漫画家の冨樫義博も山形県出身となっています。芸能人では、お笑い芸人のウド鈴木、女優の渡辺えり、音楽プロデューサー兼ミュージシャンの小林武史などが山形県出身です。

#山形県の方言
山形県では、庄内方言と内陸方言が用いられています。庄内方言、内陸方言とも、さらに細かく分類できます。さまざまな方言が存在する点が、山形県の方言の特徴です。これらを総称して、山形弁と呼ぶこともあります。山形県の方言として、「そう」を意味する「んだ」、「そうです」を意味する「んだっす」、「こんばんは」を意味する「おばんです」などが挙げられます。

山形県で在宅ワーク求人を探す前に、県内の経済状況も押さえておきましょう。

#山形県の有効求人倍率
独立行政法人労働政策研究・研修機構の発表によると、2021年7月における山形県の有効求人倍率は1.35倍です。2020年7月時点は1.07倍、2021年1月時点は1.15倍だったので、山形県の有効求人倍率は上昇傾向ということができます。在宅ワーク求人を見つけやすい時期といえるかもしれません。

#山形県の最低賃金
厚生労働省の発表によると、令和3年度における山形県の最低賃金時間額は822円です。この金額は、青森県・秋田県・大分県と並んで全国で34番目にあたります。全国加重平均額（930円）も加味すると、山形県の最低賃金は低いといえるでしょう。しかし、近隣県と大きく変わるわけではありません。

#山形県の経済動向
山形県は、令和3年7月時点の県内経済を「厳しい産業はあるものの緩やかに持ち直している」と評価しています。財消費が堅調に推移しているうえ、鉱工業生産が持ち直しているからです。山形県経済は、徐々に回復していると考えられます。

山形県内の自治体は、県内への移住をサポートするさまざまな制度を用意しています。例えば、鶴岡市は「お試し住宅（アパートタイプ）」を実施しています。「お試し住宅（アパートタイプ）」は、鶴岡市に移住を希望している県外在住者に対し、お手軽な家賃で市営住宅の一部を貸し出す制度です。対象者は、転職や結婚で県外から鶴岡市に移住を希望する人、家賃は月額1万2000円程度となっています。就職で移住する場合、活用を検討したい制度といえるでしょう。

子育て世帯は、山形県の子育て支援も気になるでしょう。山形県の保育料負担軽減は、全国トップレベルとなっています。県と市町村が連携することで、0～2歳児の保育料において、所得階層8区分の第3区分と第4区分に該当する世帯の負担軽減を図っているからです。子育てしやすい県といえます。

令和3年9月1日時点における山形県の人口は105万6247人、世帯数は39万9987世帯です。令和2年9月1日時点における人口は106万6382人、世帯数は40万1645世帯なので、人口・世帯数とも減少傾向といえます。市町村で最も人口が多いのは、24万6368人の山形市です。

山形県の面積は、9323.15平方キロメートルです。この大きさは、全国で9番目にあたります。市町村で最も面積が大きいのは、1311.53平方キロメートルの鶴岡市です。