• 60歳から始める在宅ワーク、初めてでもできるおすすめの仕事はこの3つ!
公開:2022/06/05  更新:2022/05/31

60歳から始める在宅ワーク、初めてでもできるおすすめの仕事はこの3つ!

まもなく始まる年金生活を前にして、今まさに人生のターニングポイントを迎えているのが還暦世代です。65歳までの定年延長を受け、継続雇用か転職か、あるいはフリーランスとして働くか、セカンドキャリアの選択肢は人それぞれですが、年老いた親の介護や自分の体力の問題など、様々な理由で在宅での仕事を選ぶというケースも少なくないでしょう。そんな60歳に向けて無理なく収入を得るための最適な在宅ワークをご紹介します。

シニアの幅広いキャリアを生かせるWEBライター

開業資金が不要で、簡単に事業を始められる代表的な在宅ワークの一つがWEBライターの仕事です。パソコンとインターネット環境さえあれば、自宅の好きな場所で今すぐ仕事に取り掛かることができます。WEBライターの仕事とは、インターネットのサイトに掲載するための記事を作成することです。WEB上には数多くのサイト、つまり各種の情報を提供するホームページが存在しています。サイトの中には、読者に向けてわかりやすく事柄を説明するためのコラムや、販売商品の説明文、商品やサービスの広告文など様々な種類の文章があり、この文章を記事として作成するのがWEBライターの役割です。

ライターというと「自分には文章の才能はないから」と敬遠する人がいるかもしれませんが、文学作品を生み出す小説家などとは違い、飛び抜けた文才は必要ありません。WEBライターに求められるのは、物事をわかりやすく間違いないように伝える姿勢であり、書く内容が正しいかどうかを客観的に調査してまとめるリサーチ力です。リサーチする内容も、政治や経済、法律、福祉、家事、育児など多岐にわたっていますので、仕事や家庭生活で長年キャリアを積んできたシニアの経験は貴重なニュースソースとなるのです。

WEBライターの仕事は求人サイトや通常の検索サイトで、ライター募集と入力すれば候補が見つかります。このほかにも、各種のクラウドソーシングサイトの仲介を経由してライターを募集している企業などへアクセスすることも可能です。在宅で仕事を請け負う場合の文字単価は、仕事を始めたばかりのころは0.2円~2円程度の案件が多いですが、実績を積めば値上げの交渉もできるようになります。また、医療や法律、金融などに詳しく専門的な知識を持っていれば、初めから記事単価の高い仕事を得ることも可能です。

一方で、シニア世代がWEBライターの仕事を始める際には注意すべき点もあります。それは、クラウドソーシングサイトなどを通じて発注者と直接やり取りをする際、実力を試すためと称してテストライティングを求めてくるケースです。テストライティング自体は問題ありませんが、報酬なしで求めてきた場合は詐欺を疑う必要もあります。このようにインターネットを使った仕事では、悪質な業者も介在してくる可能性がありますので、仕事を請け負う前には、発注者の身元を確認したうえで、契約文書をしっかりと交わしておくなど、細心の注意を払う必要があります。

今後インターネットのサービスはますます多岐にわたり、仕事のニーズもそれにつれて高まることが予想されます。自分の手掛けた文章が記事として読者の目に触れ、役に立ててもらっていると思えば仕事のモチベーションも高まります。パソコンとインターネットに関する最低限の知識さえあれば、WEBライターの仕事は未経験でもやりがいをもって始めることができる、おすすめ在宅ワークです。

シニアの豊かな人生経験が顧客のニーズを的確につかむコールセンター

電話を通してお客様とやり取りをするのがコールセンターの仕事です。以前は事務所などに出向いて、まとまって業務を行うスタイルが一般的でしたが、今では在宅で行うケースも増えてきました。コールセンターは電話越しから得る会話の情報だけで、相手のニーズを的確に把握しなくてはなりません。そのため、人生の機微に通じたシニアの豊富な経験の引き出しが、仕事を進めていく中で貴重な武器となってきます。

お客様からの問い合わせに答えたり、お客様へ商品の紹介をおこなったりするコールセンターの仕事の中には、大きく分けて「インバウンド」と「アウトバウンド」という2種類の業務体系があります。「インバウンド」とは、かかってきた電話に対応する業務です。たとえば、ある商品に対する問い合わせや購入の申し込み、あるいは製品の使い方や支払方法などに対する各種の質問、また、商品やサービスに関してのさまざまな意見やクレームといったものもインバウンドに含まれます。一方「アウトバウンド」は、こちらからお客様へ電話をかけて連絡を取る業務です。主に販売したい商品の紹介や、販売勧誘などがここに含まれます。

インバウンドはさらに「テレフォンオペレーター」「カスタマーサポート」「テクニカルサポート」という3つの種類に分けることができます。テレフォンオペレーターはテレオペともよばれ、お客様からの注文やサービスに関する問い合わせなどに対応するもので、内容によって担当部署への取り次ぎを行うのが主な役割です。お客様の話をじっくり聞いて内容を的確に把握したうえで次の手配を行うので、長年の人生経験に培われた総合的な高いコミュニケーションスキルが必要です。カスタマーサポートは、商品やサービスへのお客様からの問い合わせに特化して対応する部門です。テレオペと同様に、相手に共感しながら丁寧に説明する高いコミュニケーションスキルが求められます。テクニカルサポートは機械操作などで方法を問い合わせるお客様に対応する部署です。相手がどの操作につまずいているのか、その意図をくみ取る類推力が必要となります。

また、お客様への発信を行うアウトバウンドには、「テレフォンアポインター」と「テレマーケティング」の2種類があります。テレフォンアポインターは、電話を通じてお客様に製品やサービスのアピールを行う電話営業が主な業務です。興味を持ってくれた相手に対して詳しい商談のアポイントを取り、自社の担当者につなぐ役目があります。成果によってインセンティブが発生するという特典がつくというのが一般的です。テレマーケティングはすでに商品化された製品やサービスに関して電話によるアンケートなどで市場調査を行い、次の商品化に向けてヒアリング内容をフィードバックするという役割を果たします。

コールセンターの仕事は顔の見えない電話越しでのやり取りです。中には相手の言い方が厳しかったり感情的になったりするケースもありますので、なかなか気を遣う職種ではあります。また、電話による営業活動は相手の対応が邪険だったりそっけなかったりする場合もあり、気持ちの上で疲弊してしまうことも少なくありません。しかし人生経験が豊富で少しのことには動じないシニア世代であれば、懐の深い受け止め方もでき、比較的取り組みやすい仕事でもあるということもできます。

コールセンターの仕事は求人サイトや通常の検索サイトで、コールセンター、カスタマーサポート、テレフォンアポインターなどと入力すれば詳細が出てきます。このほかにも、各種のクラウドソーシングサイトの仲介を経由して在宅コールセンターの業務をしている企業などへアクセスすることも可能です。精神的に疲労度が高い分、在宅ワークの中でも比較的高額の収入が得られるのも、コールセンターの特徴です。求人サイトでは時給にして1200円前後、またクラウドソーシングサイトでは、出来高制で1件20円~80円程度が相場です。さらに、アウトバウンドでは、成果に応じて1件あたり数十円程度のインセンティブが付くこともあります。

コールセンターの業務はシニアへの求人依頼も多く、研修制度もしっかりしているところが多いので、初めてでもすぐにコツをつかむことができます。話すことが好きで、相手の気持ちの機微が読み取れるシニア世代には、非常にアドバンテージの高い在宅ワークだといえそうです。

集中力と根気が必要、落ち着いたシニアに最適なデータ入力

WEBライターと同様に、パソコンとインターネット環境があれば、特別なスキルがなくても簡単に始められる在宅ワークにデータ入力があります。データ入力とは、紙などの印刷物に記載されている様々な情報を、パソコンに入力していく仕事です。入力する対象は、名刺や領収書、また商品の詳細情報などがあります。このうち、たとえば名刺であれば名前や住所、電話番号、メールアドレス、ホームページなどを拾ってパソコンのWordやExcelに打ち込んでいくというイメージです。これを決められた納期までに完成させて納品します。

データ入力はどちらかと言えば単調で、集中力と根気のいる作業です。しかしその分、自立した大人として作業時間を自分で調整し、気を散らすことなくやり遂げることが得意なシニア世代にはうってつけの在宅ワークであるともいえます。データ入力はこのほかにも「文字起こし」や「テープ起こし」といった種類があります。

文字起こし・テープ起こしとは、録音された音声データから人の声を聞き取って、言葉を拾って文章に移し替えていく作業です。ICレコーダーに録音された音声を区別してテープ起こしという場合もありますが、文字おこしもテープ起こしもほぼ同じものと考えてよいでしょう。各種の講演会や座談会、会議録、人物取材など音声素材は非常に多く、最近ではYouTubeの動画に使用するための文字おこしも増えてきたため、需要はますます高まってきています。耳を澄ませて言葉を聞き取る集中力はもちろんですが、正確なタイピングの技術や話し言葉を無理のない書き言葉に改める正しい日本語の知識も必要とされる仕事です。

データ入力の仕事や文字おこし、テープ起こしの仕事は、求人サイトや通常の検索サイトで、データ入力、文字おこしなどと入力すれば候補が見つかります。各種のクラウドソーシングサービスで企業との仲介を依頼することもできます。データ入力の単価の相場は0.1円~1円です。一方で文字起こしやテープ起こしの相場は1時間の5千円~2万円となります。この料金の開きは、経験や専門知識のありなしによって違いがあることから生じてくるものです。

データ入力は地道な作業ですが、経験がなくてもやる気次第ですぐに取り掛かれる仕事です。さらに納期さえ守れば、自分のペースをもとに作業を無理なく進められるという点は、シニアの在宅ワークにうってつけの仕事であるといえるでしょう。

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