• 副業の在宅ワーク、安全な仕事と危ない仕事の見分け方は?
公開:2022/08/14  更新:2022/08/09

副業の在宅ワーク、安全な仕事と危ない仕事の見分け方は?

時間や場所の制約を受けない働き方として、在宅ワークでの副業が注目を集めています。対応企業も増加しており、多種多様な職種から仕事を選択することが可能になっています。一方で安易な仕事探しが思わぬトラブルを招く事態も生じており、安全な在宅ワークを見分ける確かな目も求められます。この記事では、副業で在宅ワークを行う場合のメリットや注意点、在宅ワークの種類、危ない仕事の見分け方などについて解説します。

そもそも副業の在宅ワークとは?そのメリットとデメリットってどんなもの?

安全な副業

働き方改革関連法案が整備された2018年を境に、それまで何かと規制の多かった副業が強く推進されるようになりました。副業の解禁により多くの企業が多様な働き方を認めるようになり、それにつれて本業以外のアルバイトや内職、在宅ワークなどを行う人の数も増加の一途をたどっています。中でも在宅ワークは、正社員だけでなく、アルバイトやパート、フリーランスにもすそ野を広げ、通常の勤務のような時間や場所の制約がないことから家事や子育てで忙しい主婦の間でも人気が高まっています。

在宅ワークのメリットは何といっても通勤が不要だという点です。通勤にかかる時間や体力の浪費、精神的なストレスから解放され、思い立ったらすぐに仕事に取り掛かることのできる快適性は比べものになりません。また、一人で作業に取り組むため周囲からの邪魔が入らず、煩わしい人間関係も排除して仕事に集中できることで業務の効率性や生産性は格段に向上します。介護や育児など世話をしなくてはならない人が身近にいる場合にも、在宅ワークであれば安心で、何かあった場合でも臨機応変に対応できることなどが大きな利点といえます。これら一連の仕事を自分の都合に合わせ、自由に時間を設定して柔軟に進められる点が、ほかの働き方にはない在宅ワークの最大の魅力といえます。

一方、常に自宅で仕事をしていると、どうしても公私の区別がつきにくくなるというデメリットもあります。周囲に誰もいないのは、仕事に集中できるというメリットがある反面、見られているという緊張感がなくなり、なんとなく気持ちが緩んで作業が停滞してしまうという結果を招きかねません。そのため仕事とプライベートの切り替えをしっかり行うことができる自律心が求められます。また、作業の途中で不明な点が出てきた際は周囲からサポートがすぐには受けられないというのも在宅ワークならではのデメリットです。在宅ワークはコミュニケーションが取りにくく、仕事の進捗に支障をきたすケースが生じやすいということも念頭に入れておきましょう。

副業の在宅ワークにはどんな種類がある?

一口に在宅ワークと言っても、数多くの種類があります。種類によってわかりやすく分類するとすれば「投資タイプ」「リモートワークタイプ」「自宅開業タイプ」の3つに分けることができます。「投資タイプ」は株の売買やFXを自宅で行うものですが、高額な報酬が得られやすい一方で、高度な専門知識が求められるジャンルです。「リモートワークタイプ」は、データ入力や在宅コールセンター、WEBライター、エンジニアなどの仕事を指します。専門的なスキルが求められるものもありますが、誰でも取り組みやすく、経験を積めば成果が期待できるジャンルです。「自宅開業タイプ」は、自宅を店舗として各種教室やサロン、塾などを開業するものです。地域に密着した営業力やある程度の初期投資を行うだけの資金力が必要になるジャンルです。

ここに挙げた「投資タイプ」「リモートワークタイプ」「自宅開業タイプ」は、さらに「専門知識がなくてもすぐに始められるもの」と「専門知識を要するもの」という2つのタイプに分類することが可能です。それぞれのタイプで人気のある職種をいくつかご紹介しましょう。

まずは「専門知識がなくてもすぐに始められるもの」の人気職種例です。

#データ入力
発注者が事前に用意したフォーマットに沿って、指定された文字や数字を入力していく仕事です。音声データを聞き取って一音ずつ文字に変換していく文字おこしといった作業もあります。根気のいる仕事ですが、空き時間を作業に充てることができ、自分のペースで取り組むことができます。

#答案添削
学習塾や受験予備校などで生徒が解答した答案を添削する仕事です。〇や×をつける簡単な採点作業から、小論文などへの赤入れまで幅広い案件があります。多くは塾や予備校が設定した採点基準に沿って行う形式ですので、慣れるうちに作業スピードも上がってきます。

#電話代行
会社の社員の代わりに外部からの電話を取り次いだり、問い合わせや質問に対応したりするカスタマーサービスの仕事です。受け答えのフォーマットはあらかじめ決められているケースが多く、対応はそれほど難しくありませんが、質問によっては迅速で正確な回答が求められるケースもあるため、常にスキルを磨いていく努力が必要とされます。

#WEBライター
WEBライティングとは、企業や個人がインターネット上で公開するブログやサイトなどに掲載する記事を執筆する仕事です。記事のジャンルは多岐にわたっており、政治や経済、社会などの分野をはじめ、漫画やアニメ、映画、音楽といったエンタメ系、料理や家事、趣味全般などあらゆる分野に及びます。名文ではなくわかりやすく読者に伝わる文章が求められるので、文章が苦手な人も得意なジャンルがあれば比較的始めやすい仕事です。

このほか、専門知識がなくてもすぐに始められるものとしては、「シール貼り」や「アンケートモニター」、「フリマアプリ」などの仕事もあります。次に「専門知識を要するもの」の人気職種例です。

#翻訳
一般書籍や貿易書類、物品の取り扱い説明書、メールやSNSなど翻訳の仕事は多岐にわたり、需要も非常に高い職種です。外国語の知識があれば一人で完結できる業務なので在宅ワークには特に適しているといえます。

#WEBデザイナー
発注者の注文に応じてWEBサイトや各種ブログなどのデザインを行います。デザインのほかに、サイト設計やコーディングなどに関する知識など専門性が求められるジャンルですが、パソコンと通信環境があれば在宅で自由に作業が進められる職種です。

#プログラマー
発注者の要望に沿ったコンピュータプログラムやアプリケーションプログラムを構築していくのがプログラマーの仕事です。プログラミング言語を駆使するなど高い専門性が必要ですが、WEBデザイナーと同様に、プログラミングができる環境さえあれば、在宅で仕事を進めることができます。

#アフィリエイト
運営するWebサイトやブログ上などに商品の広告を掲載して、その広告から商品が購入されることで収益を得るビジネススタイルがアフィリエイトです。サイトやブログのコンテンツを通して商品が売れれば売れるほど収入が上がるので、WEB広告の運用に向けた高度な専門知識が求められます。

こんな仕事にはご用心、危ない在宅ワークのサインとは?

在宅ワークの人気が高まるにつれて、仕事の依頼も増える傾向にありますが、中には対価を支払わないなどといった悪質な業者も存在しますので、仕事選びは慎重に行う必要があります。在宅ワークを探す際には特に次のような点に注意します。

#運営会社は正しく情報を発信しているか
気になる仕事が見つかったら運営会社のホームページを確認するようにしましょう。会社の所在地、電話番号などに誤りはないか、実際に存在しているかどうかも含めて確認することが必要です。中には架空の所在地を掲載して信用させようという悪質な業者もあります。ホームページ自体がないという場合は避けた方が無難です。また、運営会社を検索して口コミなどを確認して、評判を確かめることも有効でしょう。

#仕事を発注する条件として研修費用などを請求していないか
在宅ワークを行う前に、スキルアップを条件として事前研修を義務付けるケースが見られます。一般的には研修が行われるとしても無料であるケースが通例ですが、中には有料で研修を受けさせようとする業者もあります。高額な研修費用を要求される場合は、ネットの口コミを確認するなど警戒してみることが必要です。

#条件が良すぎてはいないか
「短期間で高額な報酬が得られる」「正社員並みの厚待遇」などとうたって募集している業者には警戒が必要です。在宅ワークに限らずビジネスには業務に見合った報酬の相場があります。その相場を超えて高い報酬が示されている場合は、なぜそんなに高いのかという点を業者に確認する必要があります。契約を済ませた後に、登録料やレンタル料などもっともらしい理由でお金を請求してくるケースが少なくないばかりか、そのまま連絡が取れなくなってしまう場合がありますのでくれぐれも注意しなくてはなりません。

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