• 在宅ワークに向いていない人の傾向や特徴、その対策とは
公開:2022/08/29  更新:2022/08/22

在宅ワークに向いていない人の傾向や特徴、その対策とは

近年、在宅ワークで通勤時間をなくして合理的に働くという選択もできるようになってきました。しかし、在宅ワークに向かない人がいるのも事実です。在宅ワークに向かない人の傾向と特徴を紹介し、在宅ワークをしなければならない時の対策を考えます。

在宅ワークに向かない人の傾向と特徴

向き不向き

在宅ワークに向いていない人の傾向と特徴を挙げてみます。
#外出が好き
在宅ワークは、自宅でパソコンを使ってする仕事です。普段から外出するのが好きな人は、家にいるだけで退屈になってしまいます。
#自己管理が苦手
自宅で仕事をするには、時間を含めた自己管理が必須です。在宅ワークに向かない人は、気まぐれで休日には好きな時間に起きるという傾向があります。誰からも指示されないと自分で計画を立てて仕事ができなかったり、誰も見ていないとテレビの視聴やゲームなど仕事以外のことをしてしまう人には在宅ワークはできません。注意する人がいないからといって、休憩や食事も取らず何時間でも仕事をし続けるのも問題です。

#やるべきことを後回しにする
在宅ワークに向かない人は、やるべきことを後回しにするのも特徴です。在宅ワークは締め切りが決まっているものも多いので、やりたいことを先にやって仕事を後回しにすると納期に間に合わなくなります。
#オンラインでの連絡が面倒
オンラインでの連絡は、メールやチャットなど文字に頼っていることが大半です。文字を読んだり書いたりするのが面倒で、口頭で連絡や問い合わせをしたい人はストレスを感じるでしょう。文章の読み書きのスキルが低い場合は、指示を間違えて受け取ったり相手に誤解を与えたりします。

#気持ちの切り替えができない
在宅ワークでは仕事を最優先にして、すぐに仕事を始めなければなりません。たとえばゲームの途中だったとしても、切り上げて仕事に集中する能力が必要です。決まった場所でしか仕事ができない人も、気持ちの切り替えが上手くいっていません。その結果、テーブルを片付けるなどの余計な作業が増えてしまい仕事を始めるのが遅れます。仕事が終わっても開放感がなく、家が職場になるので家にいてもくつろげなくなります。

#チームで働くのが好き
コミュニケーション能力が高く、誰とでも上手くやれるというのは仕事に適した性質です。しかし先に述べた通り、在宅ワークは1人で黙々と進める仕事です。誰かと協力して1つの仕事をやり遂げることに幸せを感じる人には苦痛な作業となるでしょう。
#顧客と直接関われる仕事が好き
販売員や飲食店のスタッフなどのような、接客業を希望する人には在宅の仕事はできないでしょう。接客業は、直接顧客と関わってコミュニケーションを取る仕事です。相手に合わせて仕事をするのが好きな人には、1人で主体的に行う在宅ワークは辛いものになります。意識しないと、仕事中に体を動かすこともできません。

#仕事環境が作れない
家族がいる場合には、1人になれる場所がなく仕事に集中できないこともあるかもしれません。ネット環境が悪かったり、パソコンの性能が悪かったりといった外的な要因で在宅ワークが向かないこともあります。
#小さな子供がいる
家に小さな子供がいる場合は、どうしても子供のペースに振り回されてしまいます。遊んでほしいとせがまれて、仕事が手に付かなくなることもあります。

最も在宅ワークに向かない人とは

最も在宅ワークに不向きなのは、在宅ワークが嫌いな人です。どんな仕事にも当てはまることですが、仕事の好き嫌いは仕事の向き不向きに大きく影響します。自宅で事務の仕事などをする場合は仕事自体は特殊ではないかもしれませんが、家で仕事をするのは多くの人にとっては通常とは異なる働き方になります。在宅ワークなら通勤時間もなく自由な時間の使い方ができると喜んでいたものの、実際に始めてみると孤独に耐えられない上にいつまでも仕事が終わらず、在宅ワークに向いていなかったことが初めてわかるというケースもあります。在宅ワークが向いていると思っていたのに自宅がくつろげるスペースではなくなり、パソコンを見るのも辛くなって在宅ワークが嫌いになったという事例です。

そのほかネガティブな人も、在宅ワークには向いていないでしょう。職種にもよりますが、たとえばライターなら編集者から問題点の指摘を受けることがあります。私も時々、編集者から「文章の意味がわかりにくい」というアドバイスを受けます。しかしアドバイスを「何をどうすれば良いかがわかる、次の仕事につながる意見」のことだとすると、「文章の意味がわかりにくい」だけではただの悪口です。このようなことがあるたびに自身のスキルに疑問を持ち、自信をなくしてしまうようでは仕事になりません。もちろん丁寧な編集者もいるし、クライアントから直接お礼を言われたときなどは励みになります。とは言え、良い記憶よりも悪い記憶の方が残りやすかったりするから厄介です。

「文章の意味がわかりにくい」をアドバイスだと思っている編集者に遭遇したとき、私は「もしもこの編集者が私に対してだけこのような言い方をしているなら、それはパワーハラスメントだ」と考えました。この編集者がすべてのライターに対してこのような態度を取っているなら、この人はすべてのライターから嫌われていることでしょう。逆に「文章の意味がわかりにくい」という指摘だけで私が改善点を理解できると思われているなら、実力を認められていると考えることもできます。在宅ワークでは同僚もいないので、愚痴を言い合ったり仕事の相談をしたりできる人もいません。何事もポジティブに考えられることは、在宅ワークをするための資質の1つだと言えます。

どうしても在宅ワークをしなければならない時は

これまで在宅ワークに向かない人の特徴を紹介してきましたが、職場に出勤する方が仕事がしやすいという人は仕事ができないというわけではありません。好き嫌いや向き不向きにかかわらず、職場の意向で在宅ワークを余儀なくされることもありますよね。そういう場合は、1人で仕事ができる空間を作ったりネット環境を充実させたりするなど、できるだけ仕事の環境を整えてストレスを軽減しましょう。座り心地の良い椅子を買うと、仕事に集中できるかもしれません。

せっかく家にいるので、好きな音楽を流しながら仕事をするのも良いでしょう。ストレッチなどで定期的に体を動かしたり、時間を見つけてウォーキングなどをして外の空気を吸うのも気分転換になります。子供がいる場合は休憩時間に外出して、一緒に公園で遊ぶなどすればリフレッシュでき子供も喜ぶので一石二鳥です。子供にペースを乱されるなら、仕事をしている側でお絵かきや粘土など集中できることをさせておくと良いですよ。大人の側にいられることで、子供も安心します。

1人での仕事が辛い人は、自宅以外の場所で仕事をするのもおすすめです。お気に入りのカフェなどで仕事をすれば、周囲の人の存在を感じられ適度な雑音があるので孤独を感じません。美味しいランチを食べるだけでも、仕事のモチベーションになります。会社員の場合は、ZOOMなどを利用して同僚と話すと寂しさが紛れます。お酒が飲めるなら、仕事が終わった後でオンライン飲み会を主宰するとお互いの近況なども知ることもできます。いまの時点で在宅ワークに向いていないとしても、時間管理を考えることは可能です。自身でタイムスケジュールを決めてその通りに実行することで習慣化し、出勤するときと同じような効果を得ることが期待できるでしょう。

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