• 在宅ワークについて知りたい!メリット・デメリットについて解説
公開:2022/10/17  更新:2022/10/10

在宅ワークについて知りたい!メリット・デメリットについて解説

会社と雇用契約を結ばずにフリーランスとして働く在宅ワーク。パソコンとネット環境があれば自分のペースで柔軟に仕事ができるので、「在宅ワークにチャレンジしてみたい」という人も多いのではないでしょうか?この記事では、在宅ワーカーが感じた在宅ワークのメリット・デメリットについて詳しくご紹介します。

在宅ワークとは

在宅ワークのメリットとデメリット

在宅ワークとは、自宅やレンタルオフィスなどで仕事をする働き方です。パソコンとインターネット環境が整っていれば場所を問わずに仕事をできるので、リゾート地で観光を楽しみながら働く「ワーケーション」もできます。電車やバスに乗ってオフィスに出勤する必要もなく、自分の希望に合わせた快適な環境下で仕事ができるのが魅力です。

在宅ワークは、一般家庭にパソコンやインターネットが普及し始めた2000年頃から徐々に注目を集めるようになりました。2020年以降はコロナ禍による外出自粛で在宅ワークを行う人が急増するとともに、一般的な認知度も一気に高まりました。

在宅ワークはパソコンとインターネットを活用し、クライアントとワーカーがファイルなどを共有しながら業務を進めていくケースが多いです。インターネット回線を用いるので、国内のみならず世界各国の人々とリアルタイムでつながることもできます。

パソコンのビデオカメラ機能を用いれば、自宅にいながら会議に参加することも可能です。在宅ワークで最もポピュラーな伝達ツールである電子メールを使うと、書類やURLを送付することもできます。主な在宅ワークは、プログラミングやデータ入力、文字起こし、翻訳、ウェブデザイン、ライティング、電話対応などです。

#在宅ワークとテレワークの違い
「在宅ワークとテレワークは同じ」と思っている人も多いのではないでしょうか?在宅ワークとテレワークは似ていますが、厳密に言うと同じではありません。テレワークは「tele(遠くの、遠隔の)」と「work(働く)」という言葉を組み合わせて作られている言葉で、インターネットなどのICT(情報通信技術)を使い、勤務先から離れた場所で仕事をすることです。

テレワークに該当するのは、在宅ワーク、モバイルワーク、ワーケーションを指します。また、サテライトオフィスやレンタルオフィス、コワーキングスペースなどを利用した場合もテレワークです。つまり、テレワークの中の一つの働き方が在宅ワークということになります。

#在宅ワークとモバイルワークの違い
記事を読み進めている人の中には、「在宅ワークとモバイルワークはどう違うの?」と思っている人もいるかもしれません。モバイルワークとは、スマートフォンやノートパソコン、タブレットなどの持ち運びができるモバイル端末を用いて仕事をすることです。主にモバイルワークをする人は営業などで出張することの多い人で、出張先のホテルや顧客先、移動中など仕事の合間を活用して働いています。

在宅ワークのメリット

在宅ワークのメリットは、やはり初期投資費用が少ないことでしょう。在宅ワークに必要となる主な備品は、パソコンとWi-Fi機器などのインターネット環境です。自宅が仕事場なので、別途事務所を準備する必要もありません。一般家庭におけるパソコンの普及率も高まっているので「在宅ワークをすぐにスタートしたい」という人でも、気軽にチャレンジできるのは大きなメリットです。

世界各国でグローバルに活躍できるということも在宅ワークのメリットです。インターネットを活用して働くスタイルなので、自宅にいながら世界中の人々とつながりを持ち、離れていてもスムーズに業務を行うことができます。

ビデオ機能を活用すれば、オンラインで会議や打ち合わせができるのも在宅ワークの魅力です。テレワークも基本的には自宅で仕事をしますが、週に1度や月に数回、または会議や打ち合わせのときなどには勤務先に出社する必要があります。出社時に同僚や上司と顔を合わせたときは、食事に行ったり親睦会が行われたりすることもあるでしょう。

しかし在宅ワークは自宅が勤務先なので、仕事を請け負っている企業に出向くことはありません。会議や打ち合わせがある場合でも、パソコンのビデオカメラ機能を使ってオンラインで済ませます。基本的に上司や同じ職場の人と直接対面することがないので、食事や親睦会に行くこともないのです。

そのため、「職場の人間関係で悩みたくない」「上司や先輩と付き合うのが苦手」「周囲の人に余計な気を遣わずに仕事だけに没頭したい」という人におすすめできる働き方といえるでしょう。

仕事にやりがいを感じるという点も在宅ワークのメリットです。多くの在宅ワークは自分が働いた分が収入になる報酬制なので、働く時間を増やせば収入も比例して増え、さらにスキルを高めると収入アップも期待できます。在宅ワークは自分の努力の結果が報酬という形で明確に表れるので、大きなやりがいを得ることができます。

在宅ワークのメリットには、自由度が高い働き方ができることも挙げられます。在宅ワークは基本的に、クライアントとの取り決めや納期を守っていれば自分の都合に合わせてスケジュールを組むことができます。「朝早く起きるのが苦手」「子どもの学校や習い事の送迎をしなくてはいけない」という場合でも大丈夫です。スキマ時間や夜間などを活用して仕事をしても構わないので、今の生活スタイルを変えることなく家族の都合などを考慮しながら自由に働けます。

#在宅ワーカーを雇うメリット
在宅ワークは働く側だけではなく、実は雇用する側のメリットも大きいです。人材が足りずに困っている場合などは、在宅ワーカーを雇用すると適任者をいち早く採用できます。正社員や契約社員、またはパートを雇う場合、ハローワークなどを利用して人材募集することからスタートしなければいけません。応募があったときは、雇用するまでに面接のスケジュールを組むなど手間と時間がかかります。

しかし在宅ワーカーは自宅で仕事を行うので、雇用するときに全国単位で人材募集することが可能です。出勤可能な地域で人材が集まらなかったとしても、全国規模で募集すれば人材が集まる確率はグッと高まります。

在宅ワーカーを雇用する場合は面接をせずに、履歴書や職務経歴書の提出、ポートフォリオの閲覧やテスト案件だけで採用を決めるケースが多いです。面接をする場合もオンラインで実施するため、人材を採用するときにかかる時間や手間が少なく済みます。

在宅ワーカーはそれぞれの生活スタイルを崩すことなく仕事に取り組めるので、離職率が低いという点も雇用側のメリットです。職場の同僚や先輩、上司との人間関係に悩んで退職したというケースは多いですが、在宅ワーカーは職場の人と直接会うことがないので人間関係に悩まされることも少ないです。そのため長期にわたり雇用を継続するワーカーが多く、雇用側にとってもメリットが多いのです。

専門分野に特化したスキルを持っている人材を採用できるというのも、在宅ワーカーを雇用するメリットです。在宅ワーカーはプログラミングに特化したエンジニアやWEBデザイン専門に行っているデザイナーなど、一つの分野に限定した業務を行っていることが多いです。専門知識を持った在宅ワーカーを雇用すると、安心して仕事を任せられる人材を獲得できるというメリットがあるのです。

在宅ワーカーは、一部の業務を依頼する業務委託という雇用もできます。業務委託を利用すると出勤して働いている社員の残業時間をカットできるので、事業コスト削減が期待できます。また出勤する必要がないので交通費もかからず、生活するための寮や社宅を準備する必要もありません。在宅ワーカーは働いた分だけの給料を支払えば良いので、福利厚生などにかかる費用を大幅にカットできるのです。

通勤の必要がないので、大雨や大雪、台風などの自然災害によって交通網がストップした場合でも問題なく業務を継続できます。通勤が不要ということは、交通費の負担がなくなるだけではないのです。

在宅ワークのデメリットと対策

在宅ワークのデメリットといえば、やはり自宅が職場だということです。「自宅が職場ということはメリットではないの?」と思う人もいるかもしれません。たしかに自宅が職場であることはメリットも多いですが、逆にデメリットも生じてくるのです。

自宅は基本的に生活の場であるために、仕事をしている最中でも家族が周囲にいることがあります。家族にとって自宅は、テレビを見たり会話をしたりしてリラックスしながら過ごすくつろぎの場です。しかし家族が周囲でくつろいでいると、集中力が散漫になることも少なくありません。特に集中して作業したい場合などは、自宅が職場であることは大きなデメリットになってきます。

どうしても自宅で集中できないときには、思い切って自宅から出るのもおすすめです。レンタルオフィスを利用するのが理想的ですが、「もっと気軽に自宅外で働きたい」という人は、静かなカフェやレストランなどを活用するのも良いでしょう。地域の図書館などの公共の施設を利用すると、静かなだけではなく料金面でもお得です。自治体によっては地域活性を目的としてコワーキングスペースを作っているので、まずは地域の自治体が導入しているサービスをチェックしてみてはいかがでしょうか。

生活の場が職場であることは、オンとオフの切り替えが難しくなることもデメリットです。主婦の場合は自宅で炊事や洗濯などの家事をしますが、在宅ワーカーであると家事と仕事の時間を混同してしまいがちです。家事の時間と仕事の時間を決めて生活すると、オンとオフの切り替えが明確になるかもしれません。

在宅ワークのデメリットは、仕事が孤独であることも挙げられます。孤独が苦にならなければ良いですが、「色々な人と交流を持ちながら働きたい」「人と会話するのが好き」という人であれば、自宅で一人黙々と作業に取り組む在宅ワークはデメリットが大きいでしょう。

パソコンやネットワーク環境が無い場合は、初期費用が掛かってくるのもデメリットです。在宅ワークはパソコンとネットワーク設備が必要なので、あらかじめパソコンを保有していない人は出費が必要となります。ただし、パソコンがあれば在宅ワークだけではなく様々な手続きや書類作成、子どもがいる場合はタイピングの練習にもなるので、在宅ワーク以外の部分で活用できるというメリットがあります。

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