• 何となく独立するのはNG!フリーランスで成功する人の特徴とは?
公開:2023/04/20  更新:2023/04/15

何となく独立するのはNG!フリーランスで成功する人の特徴とは?

働き方の多様化が進んだ現代社会では、フリーランスとして収入を得ている人も増えています。フリーランスは縛りがない自由度の高さが魅力的ですが、成功するためにはそれ相応の努力や取り組みが必要です。この記事ではフリーランスとして成功する人の特徴について深く掘り下げていきます。

フリーランスという働き方について

フリーランスの働き方

フリーランスとしての成功を目指すためには、まずその働き方について理解を深めておくことが大切です。まずはフリーランスを取り巻く状況やメリット・デメリットについて改めて確認しておきましょう。

#データで見るフリーランス人口
日本政府の内閣府政策統括官によると、日本のフリーランス人口は2019年時点で約340万人前後とされていました。一方、2020年に内閣官房日本経済再生総合事務局が発表した「フリーランス実態調査結果」では460万人まで増加したことが示されています。フリーランスの定義によって統計の数値は変わりますが、政府見解ではわずか1年の間で約100万人もの人がフリーランスとして活動を始めたことになっているのです。なお、フリーランス向け案件紹介サービスの大手であるランサーズでは、「本業以外に1度でも副業で収入を得たことがある人」をフリーランス人口に含めた上で調査を行っています。この調査によれば2015年時点でのフリーランス人口が917万人だったのに対して、2021年には約1577万人まで増えていることが分かりました。

ただし、開業したフリーランスすべての人が事業を順調に成長させている訳ではありません。中小企業庁が公表している「中小企業白書」による、開業後1年持たないフリーランスは全体の約37%とされています。開業2年目は約24%、3年目は約20%と廃業率が低下していますが全体を見ると開業して10年後も事業を継続しているフリーランスは10%前後です。独立開業のハードルは比較的低くても、フリーランスが生き残っていくためには努力と工夫が求められます。

#フリーランス人口増加の背景
日本でフリーランス人口が増えている背景には、まず「IT環境の普及」が挙げられます。高速インターネット回線やPCの爆発的普及によって、自宅に居ながらでも様々なデータをやり取り出来る環境が容易に構築出来るようになりました。個人が自宅で開業するハードルが大幅に下がったことが、フリーランス人口の増加に繋がったと言えるでしょう。日本のビジネス界ではIT系の人材が不足していることから、雇用形態にこだわらずフリーランスからも働き手を確保するという企業が増えているというのも一因です。クラウドソーシングサービスの充実によって、フリーランスと企業が接点を作りやすくなっています。

年々増加傾向にあったフリーランスの人口が大幅に増えるきっかけとなったのは、2020年初頭に発生した新型コロナウイルスの流行によるところが大きいと言われています。感染症対策の観点から、多くの企業ではリモートワークやテレワークの導入が進められました。これによって自宅での作業環境が整った人も多く、多様な働き方を実現しやすくなったのです。企業としても出社を伴わない業務であれば外部のフリーランスに外注するという選択肢を視野に入れやすくなりました。

#フリーランスのメリット
フリーランスとして働くことの大きなメリットは、「自分のペースで働くことが出来る」という点です。1日のうちどの時間に仕事をするか、どれくらい進めるか、どんな仕事をするかをすべて自分の裁量で決められます。これによって時間を有効活用出来るようにもなるので、ワークライフバランスを整えやすくなるというメリットにも繋がるでしょう。また、フリーランスの収入は基本的に案件ごとの報酬であり月給制ではありません。したがって、自分の実力や頑張り次第で収入を上げられる点も魅力です。

#フリーランスのデメリット
フリーランスとして働く場合、仕事や収入が不安定になる可能性があるという点には十分注意しておきましょう。企業勤めとは異なり、フリーランスは自動的に誰かから仕事を割り振られ続ける訳でありません。生活を安定させるためには、自分で仕事にありつくための取り組みを続けていく必要があります。また、フリーランスは確定申告を自分で行うのが基本です。経費の管理や申請書の作成など、税務に関する知識を身に付けておくことが求められます。場合によっては税理士に委託するというのも1つの選択肢でしょう。企業勤めというバックボーンがないため社会的信用を得にくく、ローンやカードの審査が通りにくくなる可能性もあります。

フリーランスで成功する人の特徴9選

フリーランスで成功する人

激しい競争を勝ち抜いて活動し続けているフリーランスは、たまたま生き残れた訳ではありません。フリーランスとして成功する人には次のような特徴があるので参考にしてみてください。

#スキルを身に付けてから独立している
成功するフリーランスは、まず仕事に必要なスキルや知識を十分に習得してから開業しています。開業のハードルが低いフリーランスは、とりあえず開業手続きだけ済ませてスキルは後で身に付けようという人も少なくありません。しかし開業時に十分なスキルが身に付いていないと仕事を獲得することが出来ず、いたずらに年月だけが過ぎてしまいます。キャリアの割りに実績が少ないフリーランスは企業から敬遠される傾向があるため、良いスタートダッシュを切るためにスキルや知識を身に付けてから開業するようにしましょう。

#駆け出しの段階では仕事を選ばない
フリーランスとして駆け出しの段階では、あまり仕事を選ばないということも成功の秘訣です。フリーランス界隈では「自分を安売りしないこと」が重要であるとされています。確かに自分の実力相応の報酬を支払ってもらうことは重要ですが、開業1年目で重要なのは「実績作り」です。たとえ単価が安いとしても多くの仕事をこなして実績を積み重ね、クライアントからの信用を得ることが次の仕事に繋がります。そのまま3年・5年と活動を続けていけば依頼される仕事の量も増えて、単価の高い仕事も舞い込むようになるのです。1年で廃業してしまうのは、駆け出しの時期に単価の安さを理由にして仕事を断る人であると言えます。

#自己管理が徹底している
フリーランスとしての活動は、1にも2にも「自己管理」が重要なカギを握っています。基本的に1人で仕事を完結させるフリーランスは、収支・体調・スケジュールなど生活と仕事を自分自身で徹底的に管理することが求められるのです。成功するフリーランスは収入に対して無理のある支出を行わず、余裕が出来るまでは堅実な資金繰りを心がけています。仕事を詰めこみ過ぎず、自分の実力で捌けるレベルと量のタスクを受注することが重要です。

#納期を守る
社会人としても当たり前のことですが、フリーランスは特に仕事の納期を守ることが重要な働き方です。自分の仕事が遅れたことで先方の業務に影響が出てしまうと、一気に信用を失うリスクが高まります。フリーランスは仕事中に周囲の視線がないため、気を抜くとサボりがちになる人も少なくありません。成功するフリーランスは納期から逆算して余裕のあるスケジューリングを心がけ、リテイクの可能性を考慮して遅くても納期2日前までに成果物を提出する人が多いです。

#営業努力を怠らない
成功しているフリーランスは常に自分を売り込むための営業努力を行っているという点にも十分留意しておきましょう。フリーランスの人口が増加しているということは、それだけ同業者のライバルも増えているということを意味しています。クライアントに注目してもらうためには、自分の強みや実績を積極的にアピールする姿勢が重要なのです。例えば自分のホームページでポートフォリオを公開する、SNSを活用してプロモーションを行う、動画投稿サイトで作品を公開するなどアプローチ方法は様々です。

#論理的思考力が身に付いている
フリーランスはある意味「自分で経営判断を下す」ことが求められる働き方です。的確な判断で事業を展開していくためには、論理的思考力(ロジカルシンキング)が重要になってきます。事業が好調であれば「自分の仕事の何が評価されているのか」「それをさらに活かしていくためにはどのような取り組みが必要か」を考えましょう。逆に事業が不調であれば「何が悪いのか」「何故そうなってしまったのか」「解決のためにどのような取り組みが必要か」を順繰りに考察することが大切です。

#コミュニケーションを重視している
個人作業が多いフリーランスですが、成功する人ほどコミュニケーションを大切にしています。クライアントに対しては常に謙虚な姿勢で接し、出来る限り依頼してもらえた仕事は受けるという人が多いです。仕事に関する相談や内容確認など、積極的にコミュニケーションを取って良好な関係を構築しましょう。良好なコミュニケーションが取れていれば、仮に次回以降の受注内容(特に報酬について)を承服出来ない場合でも交渉に応じてもらえる可能性が高いです。一度仕事を断ってしまうとそのクライアントからまた依頼してもらえる可能性が大きく下がってしまいますが、成功しているフリーランスはこのあたりの感覚も身に付けています。

#仕事に対する向上心がある
同じクオリティの仕事をずっと続けているだけでは、いつか同業者に仕事を奪われてしまいます。成功するフリーランスは仕事に対して情熱と向上心を持ち、常に自分を磨くことを心がけている点も大きな特徴です。昨今は動画や書籍といった教材も充実しているので、自学自習でスキルアップを行っているという人も珍しくありません。スクールやセミナーを活用して同業者から刺激をもらい、モチベーションを維持するというのも有効な方法です。

#ワークライフバランスを保っている
いくら仕事の能力が優れていても、仕事ばかりではいつか心身の健康を損なってしまうリスクが高いです。成功しているフリーランスはワークライフバランスを考慮して、仕事を頑張りつつもプライベートを充実させることを意識しています。プライベートの充実は心身のリフレッシュに繋がり、仕事のパフォーマンス向上にも有用です。

カテゴリ
新着
同じカテゴリの記事