在宅ワークで働くメリット
在宅ワークで働く上で得られるメリットはいくつかあります。ここでは、一般的なメリットについて見ていきましょう。
#通勤の必要がない
まず一つ目は、通勤の必要性がないことです。個人事業主やフリーランスとして仕事をする場合、契約などで取引先に行くこともあるかもしれません。しかし、大抵は初めの段階だけで、通常はそうそう直接出向くことはないでしょう。直接雇用される場合も同じで、特別な用件がない限り出社を求められることは通常はありません。通勤がないため、遠隔地でも仕事をすることが可能で、自然災害や交通事情に関係なく働けるのがメリットです。
#時間配分が自由にできる
時間配分を自分で決められるというメリットもあります。仕事の期限さえきちんと守っていれば、始業時間や休憩時間のタイミングなども自分で決めることが可能です。特に個人事業主として仕事を請ける場合は直接雇用とは違い、完全に自分で時間配分を設定できます。そのため、子育て中の人は子どもの送迎時間に仕事を中断したり、買い物に出ることも可能です。
#人に会うことがない
在宅ワークは、仕事関係者に直接会うことがほぼありません。これは組織の中で働くことが苦手な人にとって、大きなメリットと言えるでしょう。連絡は電話やメール、チャットなどが一般的で、ほとんどは自宅にいながら作業を進めることになります。
在宅ワークで考えられるリスク
在宅ワークで仕事をするには、その前に必要なものを揃えなければなりません。タブレットで可能な仕事も中にはありますが、パソコンで対応するのが一般的です。しかも、仕事内容に応じた機能やメモリー容量、周辺機器なども揃える必要性が出てきます。また、自宅に光回線も引いた方がいいでしょう。特にグラフィックやWebサイト、動画の作成、プログラミングなどの仕事をするには相応の装備やソフトが必要不可欠です。
これらをすべて揃えるには費用がかかります。しかし、予想通りの仕事が入ってこない場合も十分あり得ます。そうなると、せっかくかけた初期費用の回収はなかなか見込めません。そればかりか、日々の生活費の捻出にも困る場合が出てきます。他にメインの仕事を持っていたり、同居家族の収入がある場合は生活に困ることはないでしょうが、仕事がないときの経済的なリスクを念頭に置くことは必要です。
仕事を請ける上で求められる責任とは?
在宅ワークは、ただ自由にこなせる仕事ではありません。自由である反面、責任を伴う働き方です。ここでは、どのような責任がある働き方なのか見ていきます。
#仕事の納期を必ず守る
相手が見えない仕事でも、納期を守ることは当然の責任です。納期を厳守できない人は、在宅ワークに向いていないと言って良いでしょう。急病や突発的な事故など止むを得ない事情があったときは別ですが、時間配分が自由だからといって休憩や外出ばかりしていては納期通りに仕事を完了させることはできません。そのため、自己管理能力に欠ける人も在宅ワークに向いていません。
#必要な連絡や確認を怠らない
仕事を進めていく中で、不明なことや疑問に思う点などが出てきたときは必ず確認が必要になります。自分の勝手な判断で進めるのはNGです。仕事を発注する側も時には間違えてしまうこともありますし、必要な資料が抜けてしまうこともあります。気付いたときには速やかに報告をし、どのようにするか指示を仰ぐことも在宅ワークで仕事を行う上での責任です。また、クライアントの指示通りに業務を進めることも大切な責任と言えます。
#守秘義務を厳守する必要がある
仕事をする上で得た情報や預かった資料を第三者に流出させるのも厳禁です。守秘義務を厳守することも在宅ワークを行う際の重要な責任です。在宅ワークで仕事をする際、作業環境によっては情報漏洩につながることもあります。例えば、来客があれば誰でも閲覧できてしまう環境での作業は、それだけ情報漏洩の可能性が高まることになります。仕事を行う場所は誰にも見られない個室を用意することも時には必要でしょう。また、作業しないときでもパソコンや資料は完全に見えないようにし、クラッキング対策をすることも責任と言えます。