• 在宅ワークの観点で見る北海道の特徴と行政の取り組みについて
公開:2021/10/09  更新:2021/10/09

在宅ワークの観点で見る北海道の特徴と行政の取り組みについて

新型コロナウイルス感染拡大の影響により在宅ワークする人が急増しています。在宅ワークのメリットはどんな場所でも仕事ができるということです。したがってこれを機に、憧れの土地に移住するのもいいかもしれません。今回は北海道について紹介します。北海道の地理的特徴を解説するとともに、在宅ワークという観点から、北海道の行政の取り組みについても説明します。

特産品・歴史など・著名人・方言などその地域の特徴など

北海道は四方を3つの海(日本海・オホーツク海・太平洋)に囲まれ、豊富な水産資源に恵まれています。また内陸では酪農・農業が盛んで、日本の食料自給率を支えています。ウニやいくらをふんだんに乗せた海鮮丼や作りたてのアイスクリーム、豚丼や牛丼など様々な種類の食文化に触れ合えます。北海道の歴史をひもとくと、北海道には元々アイヌ民族が先住していました。中世以降、和人(日本人)との交易が増え、江戸時代には北海道南部に松前藩が設置され、徐々に開拓が進みました。明治以降本格的に開拓が始まり、現在の北海道という形が出来上がりました。

北海道では数多くの大物歌手が輩出されています。演歌歌手の北島三郎さんやシンガー・ソングライターの中島みゆきさんがあまりにも有名です。また近年では、俳優の大泉洋さんが全国的な人気を得ています。北海道の方言は、比較的標準語に近い内陸部の方言と、東北方言の影響を受けている沿岸部の方言の2つに大別されます。「なまら」(とても)、「めんこい」(かわいい)、「こわい」(疲れた)などの独特の表現は、北海道を越えて、全国的に知られています。

2021直近の有効求人倍率、最低賃金、経済動向

2021年7月時点での北海道の有効求人倍率は0.99倍です。全国の有効求人倍率が1.02ですから、平均をやや下回ります。ただし2カ月連続で前年同月を上回り、回復傾向にあります。北海道の最低賃金は、2021年10月から時間額889円です。こちらは全国13位の額で、やや高めの水準と言えます。北海道の経済動向は、2021年9月時点で、「一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに持ち直している」と発表されています。個人消費や観光産業、雇用などは新型コロナウイルスの影響で依然低調です。しかしながら鉱工業生産指数は2カ月連続で上昇しており、生産活動が持ち直し始めています。企業経営者意識調査でも、「自社の景況感が上昇した」と感じる企業が増えつつあります。

北海道独自の在宅ワークの助成金や住宅助成金など有益な情報

北海道では人流削減と多様で柔軟な働き方を促進するために、在宅ワークを積極的に推進しています。在宅ワークセミナーや体験会を定期的に開催しています。2020年には、在宅ワーク機器を導入する道内の中小企業・個人事業主に対して、最大65万円の補助金を支給していました。また厚生労働省主催の人材確保等支援助成金(テレワークコース/機器等導入助成)についても、北海道独自で最大65万円の上乗せ補助をしています。

北海道内の各自治体では、新築住宅に補助金制度を設けています。例えば札幌市では、高断熱基準に適合する新築住宅に対して最大160万円の補助金を支給しています。また、旭川市では、旭川市に移住する住民に対して最大300万円の補助金が出されていますので、在宅ワーク求人に応募し、他県から移住を検討している人に適していることでしょう。他にも省エネルギーやバリアフリー改修を行う住宅に対しても補助金が支給されます。

道のスローガンや子育て、就業、税金面の優遇などそこに住む為の有益な情報や独自の記事

北海道のキャッチフレーズは「その先の、道へ。北海道」です。北海道が未来や世界に積極的に進んでいく姿勢は、行政の取り組みに現れています。子育て支援については、北海道内の各自治体のほとんどが医療費助成制度を採用。詳細は自治体ごとに異なりますが、一定の年齢まで医療費が無料です。また保育料助成制度も実施され、自治体ごとに第3子の保育料が無料だったり、3歳までの保育料が無料だったりします。他にも妊婦の検診費用や不妊治療費用の助成も行っています。

就業支援についても、若年層・中高年者・氷河期世代の就業支援や、子育て後の女性の再就職支援をしています。民間企業と協働して人材を募集し、社会情勢を考慮してオンラインでの説明会や相談をも実施。また北海道はUIJターン新規就業支援事業もしており、首都圏からの移住者に対して、一定の要件のもと、最大100万円の支援金が給付されます。要件には自己の意思で在宅ワークする人も対象なので、これを機会に北海道への移住を検討するのもいいでしょう。

人口・面積・世帯数

北海道には526万7,762人が住んでいます(2020年1月1日集計)。全国で8番目の人口規模で、内訳は男性が248万8,629人、女性が277万9,133人です。世帯数は279万286世帯です。1世帯あたり2.13人が暮らしています。北海道の総面積は83,454 km²です。日本で最大の面積を誇り、日本の国土の約22%を占めています。

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