在宅ワークをする上で知っておきたい兵庫県の特徴とは

♯特産品
兵庫県は数多くの特産品を有する自治体として知られています。農産物では、世界的にも高く評価されている神戸ビーフが有名ですが、日本屈指の生産量を誇る淡路島の玉ねぎや全国各地に出荷されている丹波の小豆も県を代表する特産品です。また、漁業も盛んで、明石産のタイやタコは高級食材として料亭などで重宝される存在ですので、一度は口にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。そのほかに、工業品ではケミカルシューズが全国一のシェアを誇る特産品となっています。

♯歴史
兵庫県の歴史は古く、県内からは古代に建てられた古墳などの遺跡が多数発見されています。中世には、摂津、播磨、但馬、淡路、丹波という5つの国が存在しており、現在でも各エリアごとに異なる風習が残されています。平安時代後期には、平清盛によって現在の神戸市内に福原京が築かれ、その後の源平合戦の舞台にもなりました。江戸時代後期には、全国に先駆けて神戸港が海外に向けて開港され、それ以降、兵庫は西洋文化の窓口として発展を遂げることになります。現在でも、当時の趣を伝える洋館などが県内には多数残されており、観光スポットとして多くの訪問者で賑わっています。

♯著名人
兵庫県は数々の著名人を輩出しています。特に多いのが芸能関係の著名人で、俳優では杉良太郎さんや堤真一さん、生瀬勝久さん、女優では浅野ゆう子さんや北川景子さん、戸田恵梨香さんなどが同県出身として知られています。

♯方言
兵庫県内には、地域ごとに様々な方言が存在しています。中でも有名なのが、神戸を中心とするエリアで使われている神戸弁で、大阪弁に比べて柔らかいイントネーションとなっているため、他の地域の人が耳にしてもそこまできつい印象は受けないでしょう。

♯有効求人倍率
兵庫県の有効求人倍率は、2021年3月時点で0.94となっています。比較的堅調な水準が続いているため、仕事を探す上では比較的恵まれた環境であると言えるでしょう。

♯最低賃金
兵庫県内の最低賃金は、2021年9月までは900円でしたが、10月以降は928円に引き上げられています。最低賃金は継続的に引き上げられているので、今後もさらなる賃上げが期待できるかもしれません。

♯経済動向
兵庫県の経済動向は、新型コロナウイルス感染症の影響で2020年から悪化傾向にありましたが、2021年に入って持ち直しの動きが見られるようになってきています。企業の景況感は、同年6月時点でマイナス7ポイントとなっており、引き続きゼロを下回っていますが、輸出や設備投資は堅調な水準です。一方、個人消費は、足踏みの状況が続いています。

♯在宅ワークの助成金
兵庫県では、在宅ワークを導入する企業を支援するために、仕事と生活の調和推進環境整備支援助成金という制度を設けています。これは、県内に事業所を有し、常時雇用する労働者が300人以下といった要件を満たす事業者が、在宅ワークを導入したような場合に、対象経費の2分の1を、1年間に2件まで200万円を上限として助成するものです。かなりまとまった金額の助成金を受け取れるので、要件を満たす事業者が積極的に在宅ワークを導入することが期待されています。

♯住宅助成金
兵庫県内の各市町村では、在宅ワークを始める人が利用可能な様々な住宅助成金制度が用意されています。例えば、尼崎市の場合には、子育てファミリー世帯及び新婚世帯向け空き家改修費補助事業と銘打って、市内で一戸建ての空き家を取得して改修する子育てファミリー世帯や新婚世帯を対象に50万円を上限とする補助金を給付するという取り組みを行っていますので、受給要件を満たす人は積極的に申請すると良いでしょう。

兵庫県では、ワークライフバランスを重視した働き方を推奨しています。2020年には「会社の健康、社員から。社員の健康、暮らしから。」というキャッチフレーズを定めて、ワークライフバランスの普及促進に向けた取り組みを進めているのです。その一環として在宅ワークの導入支援にも力を入れており、前述の助成金制度に加えて、中小企業が利用できる設備投資税制などを設けています。これは、在宅ワークを導入する中小企業が、それに要する費用の一部を税額控除できるというものです。こういった行政の支援を受けて、県内に在宅ワーク求人数は増加傾向にあります。

兵庫県は、近畿地方の西側に位置する約8,400平方キロメートルの面積を有する自治体です。東側で大阪府と京都府、西側で岡山県と鳥取県とそれぞれ隣接しており、北側には日本海、南側には瀬戸内海が広がっています。中央部を東西に走る六甲山地を境に、南北で気候が大きく異なるのが同県の特徴です。なお、2021年時点の人口は約540万人で、世帯数は約240万世帯となっています。