• 温かな県民性の愛媛県
公開:2021/10/11  更新:2021/10/11

温かな県民性の愛媛県

愛媛県は全国的にミカンの生産地として有名であり、その印象が強い人も多いのではないでしょうか。しかし、愛媛県にはほかにもさまざまな特産品があったり、面白い方言があったりします。また、県民向けのサポートも多く実施しており、より暮らしやすくなるような工夫も少なくありません。今回はそんな愛媛県の在宅ワーク事情なども含め、「愛媛県はこういうところ」について紹介します。

特産品・歴史など・著名人・方言などその地域の特徴など

愛媛県の特産品といえば、ミカンが有名です。オリジナル品種「紅まどんな」は柔らかな果肉が口の中でとろける新食感のミカンで、甘い香りと果汁が特徴になっています。愛媛県では高級果物として贈答用やギフト用の特別な品として高い人気を誇っています。また、「愛媛甘トロ豚」も特産品のひとつで、ジューシーで柔らかく、上質な脂身はなめらかであると好評です。豚肉と相性が良い伝統的な「天狗黒茶」は、手間をかけた二度発酵によってほかにはない独特の香りと酸味があるさっぱり系のお茶として親しまれています。

愛媛県では伊予弁という方言が日常的に話されています。仕事上でも出てくる可能性がある方言を紹介しましょう。たとえば、「うさる」という言葉があり、こちらは「なくす」あるいは「どこかに紛れる」という意味です。「うさしたらいかんよ」と言われた場合、「なくさないでね」という意味になります。また、「さいさい」は「何度も」「よく」という意味があり、「さいさい来よる(しょっちゅう来るよ)」のように使っている人を見かけることも少なくありません。

2021直近の有効求人倍率、最低賃金、経済動向

厚生労働省の発表によると、2021年7月の愛媛県における有効求人倍率は1.32倍です。こちらは同年前月と比較すると、0.02ポイントの低下になります。全国の有効求人倍率は1.15倍であり、愛媛県は経済的に回復してきているといえるでしょう。ほかの都道府県で在宅ワーク求人を探しづらかったときには、愛媛県内で探してみるのも有効です。

また、最低賃金は2021年10月1日現在で821円で、前年度から28円増となりました。ただ、例外もあり、特定産業に定められている業種についてはそれ以上の最低賃金に定められているものもあります。たとえば、機械器具製造業の最低賃金は930円、紙製造業では924円です。愛媛県は県内の経済状況について「全体的に厳しい状況が続いているものの、緩やかに持ち直してきている」と発表しています。有効求人倍率に関しても前月よりは低下しているとはいえ、前年度同月と比較すると2カ月連続で上回っていることから今後の動向に注目していく方針です。この機会に役立つ資格を取得するなどスキルアップを図るのも良いでしょう。

県独自の在宅ワークの助成金や住宅助成金など有益な情報

愛媛県では、テレワーク機器等導入支援事業費補助金を支給しています。県内の中小企業を対象としており、多様な働きかたができる企業になることを目的として支給しているものです。最大50万円まで支給されますが、そのためには書類提出後に行われる審査に通過する必要があります。また、愛媛県内の中小企業や個人事業主を対象として事業継続などを応援する「応援金」も支給する制度を実施しているため、在宅ワーク求人の数が徐々に増えてくることも期待できるでしょう。

さらに、愛媛県では木造住宅の建設を推進し、県内産の木材の利用拡大を目的として「地域材利用木造住宅利子補給制度」も実施しています。一戸建て住宅を新築あるいは購入する場合、その家で使用されている木材の50%以上が地元産であれば、指定金融機関から融資を受ける際に最長5年間、利子の支援を受けることが可能です。

県のスローガンや子育て、就業、税金面の優遇などそこに住む為の有益な情報や独自の記事

愛媛県は「愛のくに愛顔あふれる愛媛県」というスローガンを掲げ、県民が助け合いの心を持って暮らしています。県の愛顔PR特命副知事(観光イメージアップキャラクター)である「みきゃん」やその仲間の「こみきゃん」「ダークみきゃん」もそのサポートを行っているため、さまざまな場所で見かけることも多いです。みかんのような見た目の子犬は、地元の子どもたちにも親しまれています。愛媛県には子育て支援課がありますが、それが「子育て支援企画係」「ひとり親家庭係」「保育・幼稚園係」「児童・婦人施設係」の4係です。それぞれの分野に分けて担当しているため、相談をする際にも適切なアドバイスをもらいやすいのが良いところでしょう。

税金面では、愛媛県内の過疎地域において対象の施設に対し、税の優遇を行っています。たとえば、不動産取得税(県税)は免除、固定資産税(市町税)は3年ほどの課税免除や不均一課税といった方法が取り入れられている状況です。ただ、固定資産税については市町によって詳細は異なるため、確認が必要になります。

人口・面積・世帯数

愛媛県の人口は132万2598人、世帯数は60万986世帯(いずれも2021年9月1日現在)です。人口は2020年10月に一気に増加して以来、減少傾向にあります。ただ、世帯数は増減を繰り返しながらも右肩上がりになっており、今後さらに発展していくことも期待できるでしょう。愛媛県は「四国の北西部+瀬戸内海上の複数の小島」で成り立っている県です。面積は約5676平方キロメートルで3つの地域に分けられ、「東予」「中予」「南予」があります。東予は今治市や西条市より東の地域、南予が内子市や大洲市より西側地域、それ以外が中予と呼ばれている地域です。愛媛県民はこの3つの地域別で判断することに慣れているため、地元の天気予報においても東予、中予、南予で表示されるケースもあります。

カテゴリ
新着
同じカテゴリの記事