• 在宅ワークの観点で見る鹿児島県の特徴と行政の取り組みについて
公開:2021/10/10  更新:2021/10/10

在宅ワークの観点で見る鹿児島県の特徴と行政の取り組みについて

九州南部に位置しているため年中暖かく、食べ物が豊富で、見どころが沢山ある鹿児島県。そんな鹿児島県に移住する人が増えています。社会情勢により在宅ワークが増える中で、首都圏から離れて移住する人が増えているからです。今回は鹿児島県の魅力を、地理的特徴から歴史まで詳しく解説します。また鹿児島県の行政としての取り組みについても説明します。

特産品・歴史など・著名人・方言などその地域の特徴など

鹿児島は面積の約6割がシラス台地に覆われていて、農業に向かない土地柄です。そのため古くから畜産が盛んで、肉用牛と豚の飼養頭数は全国1位です。特産品も鹿児島黒牛や黒豚が、その質の高さから、全国で知れ渡っています。またスイーツも地元のサツマイモをふんだんに使ったタルトや、白くまアイスなどが人気です。鹿児島県の歴史をひもとけば、代々島津氏が鎌倉時代からこの地を治めていました。薩摩藩は琉球や中国・朝鮮との交易で栄え、安定した藩政をしていました。薩摩藩が突如歴史の表舞台に立ったのは幕末です。長州藩と手を組んで明治維新を成功させ、多くの優秀な人材が中央政府で活躍しました。現代に至っても、その影響は残されています。

鹿児島県は南国特有の彫りの深い美男美女が多い土地です。したがって多くの美形芸能人を排出し、俳優の山田孝之さんや上白石萌音さん、榮倉奈々さんなどが有名です。鹿児島の方言と言えば「おいどん」や「ごわす」といった言葉が有名ですが、実際にこれらの言葉は現在では使われていません。元々鹿児島弁は福岡や大分の方言から影響を受けていて、「よか」(良い)や「ばってん」(けれども)など共通する言葉が使われています。

2021直近の有効求人倍率、最低賃金、経済動向

2021年7月時点での鹿児島県の有効求人倍率は1.32倍です。全国有効求人倍率が1.15倍ですから、全国と比較して高い水準にあると言えます。鹿児島県の最低賃金は時間額821円で、全国で38番目です。鹿児島県の経済動向は、全体的に回復に向けた動きが見られます。新型コロナウイルスの影響により個人消費が落ち、観光産業も低迷していますが、雇用は徐々に回復し、生産活動や投資関連が持ち直しつつあります。

県独自の在宅ワークの助成金や住宅助成金など有益な情報

鹿児島県では多様な働き方の促進と、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、在宅ワークの導入を推奨しています。在宅ワークの相談窓口を設け、「攻めのテレワーク」についての啓発セミナーを実施し、企画提案を募集しています。中小企業の在宅ワーク導入に対しては、厚生労働省所管の人材確保等支援助成金(テレワークコース)や経済産業省所管のIT導入補助金C類型などの支援制度の活用を呼びかけています。

鹿児島県では、鹿児島県住宅供給公社の分譲宅地を購入し、フラット35を利用して地域優良住宅を建築した場合に、5年間の利子補給金(融資残高に対して1%)を交付しています。他にも県内の各自治体では定住促進事業を行っていて、移住者に対して補助金を支給しています。在宅ワーク求人で仕事を見つけ、移住を検討するのもいいかもしれません。

県のスローガンや子育て、就業、税金面の優遇などそこに住む為の有益な情報や独自の記事

鹿児島県のキャッチフレーズは「どんどん鹿児島」です。鹿児島の食文化や歴史・伝統を内外に向けて発信しています。くわえて鹿児島の魅力は、観光地だけでなく、日々の暮らしにもあります。鹿児島県では「かごしま子育て支援パスポート事業」を実施しています。鹿児島県在住で、妊娠中の方及び18歳未満の子どもがいる世帯では、事業に協賛する企業にパスポートを見せることで、商品の割引や優待サービスが受けられます。その他子ども食堂の運営やひとり親家庭の支援、虐待防止など子育て支援に真剣に取り組んでいます。

鹿児島県では、県外に人材が流出してしまうため、UIターン就職を積極的に促進しています。鹿児島県、東京都、大阪府の3ヶ所に無料職業紹介所を設け、UIターン希望者への情報提供や職業相談をしています。また県外在住の学生や求職者に対して、インターンシップや面接での交通費を支給しています。さらに東京圏23区からの移住者に対しては、鹿児島県が運営するマッチングサイトを利用して就職する場合や、自己の意思で移住し在宅ワークする場合に、1世帯100万円(単身者だと60万円)が給付されます。

人口・面積・世帯数

2021年9月1日時点で、鹿児島県には157万8,147人が住んでいます。全国で24番目の人口規模で、男性の人口が74万3,929人、女性の人口が83万4,218人です。世帯数は72万9,486世帯、1世帯当たりの人員は2.19人です。鹿児島県は九州本土と605の離島から成り立ち、本土・島嶼部を合わせた全体面積は 9,187 km²です。全国で10番目、九州では最大の面積を誇ります。

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